【スメハラ注意】オフィスワークで気をつけたい柔軟剤や香水の匂い対策
職場のマナー- 10531
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普段の仕事で顔を合わせる相手に、知らず知らずのうちに相手に不快感を与えてしまうスメルハラスメント。実は口臭や体臭だけでなく、身にまとっている「香り」も原因になる可能性があるのです。加害者自身はなかなか気づくにくく、気がつけば仕事とは関係のないところで人から避けられる恐れも。今回は日頃から気をつけたい「ニオイの被害」についてご紹介します。
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スメハラは加害者が自覚しづらい
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スメルハラスメント(=スメハラ)は、人のニオイが周りの人に不快感を与えたり、職場環境に悪影響を与える行為。街を歩いている時や交通機関での移動時にそんな人に出会ってしまったとしても一瞬の我慢で済みますが、同じ職場で、しかも隣や向かい側のデスクにいる人にとっては、毎日のように不快な思いをしてストレスを蓄積させたり、具合が悪くなって仕事に支障をきたしてしまったりと、深刻なケースも起こりえます。
「ハラスメント」とは人に対する意図的な嫌がらせを指しますが、スメハラの加害者の場合は、自分にその自覚がないことが多いのです。
非常に個人的な問題であるがゆえに、面と向かって指摘しづらいですし、ハラスメント報告の窓口がある会社でも、「臭いが気になる」ぐらいの理由で報告して良いものか…と踏みとどまる人も多いそうです。
その結果、「◯◯さんのニオイが気になる…」と周りに思われていても、肝心の本人が気づかないという事態に。
自覚症状がなくても周りにニオイの被害をもたらさないように普段から気をつけることが、スメハラ防止の第一歩です。
体臭には気をつけていても…?
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そうはいっても、体臭や口臭などに関するエチケットについては、さまざまな対策グッズや食品・薬品などの広告宣伝を目にすることもあり、社会人であれば男女問わずほとんどの方が自分の気を遣っているはずです。
ただ、体臭に問題がなくても他人に不快感を与える可能性が高いのが、「香水」や「柔軟剤」です。
電車や駅などで誰かとすれ違った際に強烈な刺激を感じることもある香水のニオイや、過剰なまでに香りをふりまく柔軟剤のニオイは、特に体調の悪い時には辛く感じるものです。
普段仕事をしているデスクの周囲はもちろん、会議室など密室でのミーティングなどでも、あなたの好きな「香り」が周りにとっては気になる「ニオイ」になっているかも知れません。
普段から香水や柔軟剤を使っている方は、この2つのニオイが職場の周りの人に影響を与えていないかどうか、一度目を向けてみましょう。
柔軟剤は香りの強すぎる商品を避ける
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仕事に着ていくシャツやブラウスを清潔にしておくことは社会人として常識。衣服から汗や生乾きのイヤな臭いがしないように柔軟剤を使って対策することは、本来良いことなのです。
ただ、柔軟剤は商品によって香りの種類や強さもさまざま。人によってはニオイだけでなく化学物質そのものに敏感な人もいて、柔軟剤の香りに気分が悪くなるケースもあります。柔軟剤は香りの強すぎないものを選びましょう。
特に、海外ブランドの柔軟剤が好きな方も多いと思うのですが、国内のものよりも香りが強い製品が多いため注意が必要です。仕事着には香りの少ない別の柔軟剤を使うなど、用途によって使い分けるか、洗濯時にたくさん入れないように使用量を調節するようにするのがおすすめです。
【対策】無香料で消臭効果のある柔軟剤を選ぶ
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最近の柔軟剤では、香りを出すのではなく、無香料で柔軟仕上げと消臭効果をあわせ持つタイプのものも発売されています。このタイプの柔軟剤なら、体臭対策をしつつ香りのスメハラも防ぐことができるので、一度試してみていただければと思います。例えば…
fabrush(ファブラッシュ)柔軟剤 無香料
無香料の柔軟剤です。銀イオンによる消臭効果と、繊維の柔軟仕上げ、静電気防止などの効果も。比較的安価で手に入るのも嬉しいですね。
ラ・コルベイユ オーガニックランドリー 無香料 ノンシリコン柔軟剤
天然成分を使い、かつ無香料の柔軟剤。消臭成分も天然由来で、「ローズマリーエキス」「茶エキス」などで部屋干しの臭いをカットする効果が。刺激が少ない点が売りなので、化学物質に敏感な方でも試してみる価値があるかも知れません。
会社に行く時、香水はどう使ったらいいの?
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会社に行く日の香水の使い方については、普段から気をつけている方も多いと思います。
お気に入りの香りを身に着けて出かけると気持ちも上がってくるので、できれば仕事の日もつけて出かけたい。その場合、デートや食事会・イベントなどプライベートのお出かけには自分のお気に入りの香水を使い、仕事に行く日に使う香水は、周りの人に配慮して香りのクセの強くないものを選ぶなど、用途を分けて使うのがおすすめです。
【対策】仕事モードの香水のつけ方例
また、クセの強くない香りでも、香水自体をつけすぎると周りの人はニオイがかなり気になってしまいます。
オフィスに行く日の香水は基本的に、1~2プッシュ程度の量で十分。自分で香りを自覚できるほどの量だと、「つけすぎ」になると言われています。
また、香りが強くなりすぎない香水のつけ方もあります。
例えば…
・香水ボトルを上に向けてひと吹きし、その下をくぐる
・下半身(ひざの裏など)につける
などがありますが、自分にあったやり方を試していただきたいと思います。
自分の「香り」に問題ないかをチェック
香水も柔軟剤も、身につけている自分自身は鼻が馴れてしまって、周りがどう感じているかはなかなか自覚しづらいものです。普段から気をつけているつもりでも、本当にそれが適切かどうかはチェックしたいところ。
ご家族や仲の良い友人など、プライベートを見せられる相手にお願いしてチェックしてもらい、率直な意見を言ってもらうのがベストです。
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ですが、一人暮らしで忙しい日々を送っていてなかなかそれができない時は、お風呂上がりに着ていた服の匂いを確かめてみましょう。
お風呂で石鹸の香りに包まれて嗅覚が一度リセットされているので、比較的客観的に自分の服の臭いを感じ取ることができるはずです。
職場でのスメルハラスメントは、加害者本人が自覚しづらく、周りも面と向かって指摘しづらいもの。
ある日突然、上司に呼び出されて1対1で指摘されたり、職場全体で「各自のニオイに気をつけましょう」と通達があったりして「自分のことか」と気づいたら、多少なりともショックを受けるかも知れません。そうなる前に一度、職場での自分のニオイをチェックしてみていただければと思います。
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