デスクワーカー必見【パソコン腱鞘炎】放置すると激痛に…原因と対策は?
お役立ち- 8637
- views
「パソコン腱鞘(けんしょう)炎、耳慣れない言葉だけど、どんな病気?」
「パソコン打つときにそんなに力入れていないから私は大丈夫!」と思っている方も要注意。
オフィスで仕事をしている以上、パソコン腱鞘炎になる可能性を秘めているのです。実際になってみると本当につらいものです。
大変なことになる前にケアできるように、パソコン腱鞘炎についてご紹介しますね。
© naka – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/194476227
(1)パソコン腱鞘炎とは? 普通の腱鞘炎との違い
腱鞘炎とは、手の使いすぎで起こる炎症です。
手には腱(けん)という手を細かく動かす際に必要な筋のようなものがあり、それを包む筒の様なものが腱鞘といいます。滑液包というもので滑りを良くしています。関節が曲がったり指が繊細に動くのは腱鞘のおかげなのです。指や手首などの関節を繰り返して酷使し続けると、その腱鞘が炎症を起こすと言われています。
パソコン腱鞘炎とは、パソコン作業で悪い姿勢や、身体を固定された状態で長時間マウスやキーボードを使い続けることで、腱鞘炎になることを指します。特に力を入れているつもりがなくても、真面目に仕事をしているだけで、気がついたらパソコン腱鞘炎になっていた…ということも珍しくい話ではありません。
仕事熱心な人ほど要注意
© まぽさん – photo-ac.com/ https://www.photo-ac.com/main/detail/811975
「なんか痛いかも?」と思ったけれど、仕事が忙しく集中して作業していて、気付いた時には激痛に苦しんでいる、といったケースもあります。パソコン腱鞘炎が悪化すると、ちょっと手を動かしただけで痛むほどの状態になってしまいます。手が痛くて作業が遅れてしまい、「仕事が遅い」なんて上司に思われても困ってしまいますね。
病院で診察を受けた場合、抗炎症剤を飲んだり、ステロイド注射を行ったり、最悪の場合には腱鞘を広げるような手術になってしまうこともあるそうです。そんな事態だけは避けたいものです。
パソコン腱鞘炎になりやすい状況とは?
© まぽさん – photo-ac.com/ https://www.photo-ac.com/main/detail/1247717
パソコンを使うとき、キーボードを打ったり、マウスを使ったりしますね。その作業を長い時間、かつ悪い姿勢で、固定されている状態で続けていることで手に負担をかけていき、パソコン腱鞘炎を引き起こしやすくなります。
また、更年期にさしかかると、ホルモンバランスの変化が現れることにより、炎症を抑える機能が弱まり、腱鞘炎を起こしやすくなるといわれています。
(2)パソコン腱鞘炎の予防方法
それでは、もし、パソコン腱鞘炎になりたくない!と思ったら、どうしたら良いのでしょうか?
ちょっと気を配れば予防することができます。その方法とは……
腱鞘炎を防ぐための注意すべき3つのポイント
1. 姿勢
© acworks – photo-ac.com/ https://www.photo-ac.com/main/detail/684733
パソコンに向かう時は、猫背にならないようにピンと背筋を伸ばして座ることが大切です。
姿勢を正した状態でひじを直角に曲げてパソコンに手が置けるのがベスト。そのとき肘から先は机の上に置いてあるようにしましょう。そして背筋が伸び、足が床についているかどうかもチェックしてみてください。
もし、ひじから手首が無理なく机に置けていないと感じたら、椅子にクッションを敷いて高さを調節したり、パソコンの位置を工夫したりしてベストポジションを整えてくださいね。
2. 力の入れ具合
キーを強く叩く人をたまに見かけますが、強く叩くことには何の意味もありません。キーボードへのダメージもさることながら、指や手首への負担も大きくなってしまいます。軽くタッチするようにしましょう。
3. 休憩
© acworks – photo-ac.com/ https://www.photo-ac.com/main/detail/684729
パソコン腱鞘炎の予防には、1時間に1回は休憩が効果的です。しかし、仕事中は頻繁に休憩を取りづらいということもありますよね。そんな時でも、ちょっとした工夫で、忙しい中でも手を休憩をすることができます。
例えば、パソコンに向かっていても、文章を考えたりするときや、文字を読んでいるとき、読み返したりするときには、一旦キーボードやマウスから手を放すように習慣づけることで、こまめに手を休ませることができます。それだけでも手への負担が変わってくるので、ぜひ試してみてくださいね。
(3)手の痛みを感じ始めたら?
手が痛くなり、パソコン腱鞘炎の前兆を感じた時場合の対処方法もあります。
ちょっとしたエクササイズも効果的
ちょっと痛いなと思ったら、エクササイズを取り入れるのも効果的です。
エクササイズの手順:
1. 手を上にあげて、ゆっくりと揺すって血行をよくしてあげましょう。
2. 手を下にさげて、手の力を抜き手の力を抜いてゆすります。
痛みが和らぐので、作業の合間にやってみてくださいね。
© acworks – photo-ac.com/ https://www.photo-ac.com/main/detail/103210
マウスパッドやマウスが汚れていると手に負担がかかる?
マウスパッドやマウス本体が汚れて、操作しづらくなっていませんか?
マウスが動かしづらいと余計な力がかかる原因になることもあるので、ぜひお掃除してあげてくださいね。
タオルを使って腱鞘炎を予防
パソコンを使うときにキーボードの手前にタオルを敷き、その上に手を乗せます。そうすることで腱鞘の緊張が和らいで、腱鞘炎の予防に効果的です。
また、キーボードの手前に手を置いてパソコン腱鞘炎を予防してくれる、便利なグッズもあります。手首への負担が緩和するので、気になる方は試してみてはいかがでしょう?
また、痛いときの応急処置としてデスクに忍ばせておくと安心なグッズも。
痛む場合は早めに診察を
ただし、便利グッズはあくまで、どうしても仕事を休めない時の応急処置。パソコン腱鞘炎は、治るまでに長引くことが多いと言われているので、症状がひどい時は早めに整形外科を受診することをオススメします。
最近では「親指の腱鞘炎」も…?
© cicadashell – photo-ac.com/ https://www.photo-ac.com/main/detail/126445
最近ではスマートフォンの使いすぎで親指が腱鞘炎になる人もいるようです。もし、手の使いすぎで親指が痛いと感じたら、人差し指などの別の指で操作するか、スマホ操作を最小限にとどめて手を休ませてあげるようにしましょう。
今回は、かかると辛いパソコン腱鞘炎についてお伝えしました。痛くて困っている方は、少しでも痛みを和らげる参考にしていただければと思います。幸いパソコン腱鞘炎にまだなっていないという方は、ぜひ予防に役立ててくださいね。
このブログはWebデザインとマーケティングの株式会社ルーラーが運営しています